岩手訪問紀行.....②(沿岸部編)
夏の岩手訪問の恒例になってますが一日予定を組んでまた沿岸部に行ってきました。
3日目の在廊を終えた後、夕方のラッシュ時に電車移動して北上市まで移動して宿泊。
駅のホームで女子大生に声をかけられて焦ったが、
切符を買った際におつりを忘れてしまいそれを届けてくれたのでした。。。(x x);
岩手銀河鉄道はSUICA使えない路線だったのです。。。。。
ルートは北上→遠野→釜石→大船渡→陸前高田→気仙沼→一関→平泉→花巻。
レンタカーでのイージュードライブです。
必ず行こうと思っていた碁石海岸

美しい景観と波が岩礁に当たる音が聞きたかったのです。
駐車場にある碁石海岸レストハウスは父と祖父がお世話になっていたお店だったので、
そこでお土産と食事と思っていたらレストランは臨時休業だった。。。
近くの食堂もリサーチしていたのでそちらで海鮮丼を頂いた。

海鮮は言うまでもなくだが、付け合わせの海藻類が劇的なおいしさだった!
とれたて新鮮の味なんだろうなぁ。
追記につづく.....
ここから少し内容の雰囲気がかわりますが......
碁石海岸の対岸の風景〜(クリックで拡大)

左の方の白いラインは防潮堤です。。。。。
内側からだとこんな感じ。。。。。

遠景〜。。。。。

三階建てよりも高いシルバーグレイの建造物がひたすらつづく様は
正直色々感じてしまいました。
途中の盛り土。

奇跡の一本松。

周辺はほぼ何も無い平地でした。
高所に建築中の高速道路。数十年前の痛んだ防潮堤をカサマシした10数mの防潮堤。
無理矢理高所にした駅。極めつけは完成していない防潮堤の内側の高層マンション。
そして高台の仮説住宅の現状。
盛岡でお役所関係の方から嘆きのようなお話もお聞きしてましたが、
実際に目にしてみると随分ゼネコン目線な復興な気がしてしまった。。。。。
リアス式海岸の美しい風景はもう変わってしまっていました。
総合的目線で復興を考慮する識者はいなかったのだろうか?
数年前の訪問時の何も無くなってしまったという衝撃とは異なる
衝撃的な感情が湧いてきたというのが正直な所でした。
前例がないとか想定外の際の対応力に課題が山積な現代社会なのかも知れません。
沿岸部を後にしてもうひとつの目的地である平泉の中尊寺へ。

金色堂は想像以上に良かった!
今は近代的な覆堂のなかにあるのですが、境内にある旧覆堂も良かった。

実際にこの中に存在していた姿も見てみたかったと感じました。
(中の骨組みが見られてこれはこれで興味深かったが。。。)
そしてもうひとつ気になったのが能楽堂。

写真は土間の客席から。
ここで行われる薪能は見てみたいなと思いました。
鎌倉期には既にこういう建築物群が東北に存在したと思うと、
人間の凄さと、文化的レベルの高さを感じずにはいられない訪問になりました。
東北の懐の深さは凄くてまだまだ底が見えないわたしです。
今回の訪問では他にも書きたい事は色々あったのですが、書きにくい事や、
今だ頭の中で整理できていない事柄もあるので取りあえずこのくらいにしておこうと思います。
帰りの飛行機からは美しい夕焼けが見れました。

これで岩手は久慈以南を訪問できたのですが、機会があれば仙台方面へ。
できたら福島まで南下してみたいなと今回感じてしまいました。
震災と復興の経過を長い目でみていると、
それに関連する様々なものが見えてくるような気がしてます。
それに何か意味があるかは解りませんが。。。。。。。
帰宅後に3日目以降のバックの反応も、少なめな出品の器の反応も良いよと連絡がありました。
多くの方に見て頂き、ご購入頂いているようでありがたいです。
12月はもっと頑張ろうと思いますm(_ _)m