弾琴復長嘯.................
日曜のお茶会にかけてあったお軸のひとつ、横に雁が飛んでいる簡素な絵が描かれた「清風万里秋」。
目に見えるものを当たり前に記し、情景の美しさを詠ったものだと思いますが
その意味の奥深さを感じずにはいられない句。
”実り豊かな秋”を感じさせる豪華なお道具類と相まって簡素なのに深い掛け物との
取り合わせに感動したひと時でした。
(雁が書いてあるというのもポイントのひとつ.......)
砂利の上に落ちてた汚れたガラス瓶のカケラ........

光の当たり方と、目線によっては”美しさ”も感じられる。
そして、あの方の訃報..........

トマソンもそれ以外でも、いや何をしても面白くて独自な方だったなあと
本棚にある本を見て痛感。
(目線も様々なモノの切り取り方も本のタイトルすら”深い”...............)
全部ひっくるめて”赤瀬川原平”なんだ..................
「生きている」ということはそういう事でもあるので仕方が無いことですが
とても寂しい気持ちでいっぱいなのは事実です。
(”あの世観察”していて欲しい..................)
「弾琴復長嘯」
先日のお茶会の別の掛け物に書かれていた言葉。
このお話しの奥深さもとても興味深い点でもあるけれど、
ざっくり切り落としてコレだけ書き記してる事にも大きな意味が有る。
ガラス片、原平さん、禅語。どれも目線と感受性という部分では全く同じな気がします。
(それにしても素晴らしい経験をさせて頂けたお茶会でした。書き尽くせないですが........)
余談ですが...............
年末に向けての製作中の新作。

何時ものパータンも制作してますが、新たな別バージョン。
(どうなりますやら................)
でも、本業ネタが「余談」じゃダメですな............................汗