3.11・・・
これは数年前に私が制作し盛岡の方にご購入頂いた”靴”のオブジェです。
実はこの”靴”達、3.11の震災で破損し、修繕の為に里帰りしてきたモノなのです。奥の”靴”は側面が粉々に砕けていましたし、手前の”靴”は前後半分に折れ、後部が欠片もないくらい粉々になっていたそうです。私の手元に戻ってきた時の状態は3.11の凄まじさをまじまじと感じさせるものでした。
こういう形の修繕や傷跡をどう解釈するかは見る方によって違うかもしれませんが、私にとって今回の修繕は東北から遠く離れた岐阜でも様々な事を感じ、考えさせられる良い機会になりました。実際、私自身のモノつくりに関する考え方もこの3.11以降から”前進させなきゃ”という意識が高くなったと感じています。
震災から半年以上経過し、情報も以前より少なくなりましたが被災地は未だ前進していない事が多いそうです。今回の修繕で改めて一人一人が”今できる事、後世の為にしなきゃならない事”を真剣に考えなきゃと感じました。
今回は良い意味で盛岡の皆さんを驚かせ、喜んで頂けるような展示になったらいいなあと思いながら準備しています。そして私自身も何時ものように楽しんできたいと思います。
毎年恒例になった師走の盛岡訪問、寒いのは本当に辛いけれど、うつくしい盛岡の雪景色も見てみたかったりします・・・
飛行機が飛べないと困るけど・・・笑